
デザインを手がけたラベルを前にする石川竜太さん=新潟市中央区
日本酒の酒蔵数が89と全国最多の新潟県は「淡麗辛口」の酒どころとして全国に名をはせる。健康志向の高まりや高齢化という時代の流れを受け、アルコール消費量は減少傾向にある。そうした中、伝統的酒造りが国内外で注目され、造りや味わい、売り方、楽しみ方などの面で新たな動きが出てきた。重点企画「NEXTコンテンツ潮流」第2シリーズでは、新市場を醸そうとする挑戦を追う。(7回続きの6)
緑や黄色で描かれた山々が目を引く日本酒に、淡い青やピンクでポップな印象をまとったマッコリ。デザイン会社「フレーム」代表取締役の石川竜太さん(49)が手がけてきたラベルは、商品の個性を第一印象で伝える。
酒類では100以上のデザインを生み出してきた。企業が消費者に伝えたい思いを表現するため、入念なヒアリングでイメージを膨らませるという。
2021年に...
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