
能登半島地震の液状化対策の方向性について、中原八一市長らに説明する大塚悟・新潟大特任教授=25日、新潟市役所
能登半島地震2024年1月1日午後4時10分ごろに発生した石川県能登地方を震源とする地震。逆断層型で、マグニチュード(M)7.6と推定される。石川県輪島市と志賀町で震度7を記録し、北海道から九州にかけて揺れを観測した。気象庁は大津波警報を発表し、沿岸部に津波が襲来した。を受けた新潟市の液状化水分を多く含んだ砂質の地盤が、地震による強い揺れで液体のように流動化する現象。地表に水や砂が噴出したり、地盤が沈下したりする。土管やマンホールが浮き上がることもある。埋め立て地や干拓地など、緩い砂質で地下水位が高い場所で起こりやすい。条件を満たせば内陸でも発生する。1964年の新潟地震では橋や鉄筋コンクリートの建物といった大型構造物が崩れ、対策工法の開発が進むきっかけになった。阪神大震災や東日本大震災でも発生した。対策工事について、市が行った被災地の地盤調査の結果、地下水を排出する「地下水位低下工法」を採用できるとの見解がまとまったことが25日、分かった。30日に開く対策検討会議で、この工法を中心に対策事業を進める方針を正式に決定する。
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対策検討会議の座長を務める新潟大の大塚悟特任教授が、25日に中原八一市長と市役所で面会した際に明らかにした。
新潟市は...
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