苦悩する奥村和一さんの姿や撮影現場について解説する池谷薫監督=29日、新潟市東区の県立大
苦悩する奥村和一さんの姿や撮影現場について解説する池谷薫監督=29日、新潟市東区の県立大
苦悩する奥村和一さんの姿や撮影現場について解説する池谷薫監督=29日、新潟市東区の県立大
苦悩する奥村和一さんの姿や撮影現場について解説する池谷薫監督=29日、新潟市東区の県立大

 旧中条町(胎内市)出身の元中国残留日本兵、奥村和一さん(2011年死去)が中国残留兵問題の真相を探る姿を追ったドキュメンタリー映画「蟻(あり)の兵隊」(06年公開)を題材にした特別講義が29日、県立大(新潟市東区)で行われた。池谷薫監督(66)が撮影秘話を通して学生たちに戦争のむごさを伝えた。

池谷薫監督が伝えたいこととは…若い世代向け上映会に力

 甲南女子大(神戸市)の教授でもある池谷監督は、全国の大学などで映画を題材に戦争について考える授業を行っている。県内大学での実施は初めてで、約20人が聴講した。

 映画は太平洋戦争当時、中国山西省に駐屯し、終戦後も軍の命令で中国に残って戦闘を続けた中国残留日本兵の問題を描いた。奥村さんは...

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