最近の浴衣は白や黒、紺地が主流で、柄は大きい物が多い=新潟市中央区の呉服店「和gen」

 夏祭りに彩りを添え、子どもから大人まで、着ると気分が高揚する浴衣。着ている本人も、その姿を見る周囲の人々も楽しくなるから不思議だ。「浴衣イコール夏祭り」の考えが共通してあるからだろう。

 この2年、新型ウイルス禍で各地の夏祭りは中止になった。今年も中止の動きはあるが、新潟県長岡市の長岡まつり大花火大会の開催は決定している。3年ぶりに夜空に浮かぶ大輪の花を満喫できそうだ。久しぶりの夏祭りに向けて浴衣の購入を検討したり、着るのを楽しみにしたりしている人も多いだろう。

 浴衣について県内の知人たちに話を聞いてみると、新潟市内在住の50代女性から、「年頃の娘の浴衣をどこに買いに行けばいいのか迷う」との声...

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