東京電力が再稼働を目指す柏崎刈羽原発6号機の使用済み核燃料プールの貯蔵率が約93%に達していることが20日、分かった。東電が11月末時点の最新データとして、新潟日報社に明らかにした。仮に6号機が再稼働し、法定期間を運転し続けた場合、現状では、新たに出る使用済み核燃料の全量を収容できない可能性がある計算となる。東電は保管燃料の一部を他号機へ移すなどして空き容量を確保する方針だ。

 東電新潟本部によると、6号機の使用済み核燃料プールは、2538体の貯蔵が可能。11月末時点の貯蔵量は2352体で、あと186体しか収容できない。原子炉等規制法は、定期検査まで運転できる期間を13カ月と定めており、仮にこの期間を運転した場合に出る使用済み核燃料は170〜210体程度に上るという。

 東電は当面の対策として、...

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