
枝豆畑を進む除草剤散布ロボット=弥彦村
石破茂首相は今月5日、コメの安定供給に向け、これまでの事実上の減反(生産調整)に区切りをつけ、2027年度以降に増産へとかじを切ることを表明した。有数の生産県である新潟県は増産の担い手として期待が集まるが、足下では農家の減少と高齢化が進む。人手をかけずに生産性を高めるコメ作りの体制構築は急務だ。(8回続きの1)
期待されるのが、スマート農業技術と言われるIT機器を駆使した農業生産だ。省力化や効率化が図られることから、農林水産省は2030年度までにスマート農業技術の活用割合を高めるとしている。
農家の負担を軽減する除草剤散布ロボット、現場に行かずとも田んぼの栽培データを管理できるシステム。県内各地で着々と取り組みが進んでいる。...
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