
東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。の再稼働東京電力福島第1原発事故を受け、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。新潟県、柏崎市、刈羽村は県と立地2市村が「同意」する地元の範囲だとしている。問題を巡り、経済産業省資源エネルギー庁の村瀬佳史長官が県議会に対して説明の機会を求める方針を固めたことが28日、関係者への取材で分かった。29日に県議会の青柳正司議長に電話で要請する方向で最終調整している。県議会が了承すれば、9月定例会の会期中である10月16日にも参考人として出席する案が浮上している。東電の小早川智明社長も出席する方向で検討が進んでいる。
・新潟県議会、柏崎刈羽原発巡り資源エネルギー庁村瀬佳史長官らを参考人招致…踏み込んだ回答なく議論深まらず
・エネルギー庁長官ら参考人招致…答弁かみ合わず消化不良、新潟県議から不満の声相次ぐ
・[エネ庁長官参考人招致]「国は人ごと!」新潟県議会に響いたやじ…
村瀬氏や原子力防災を担当する内閣府などの省庁幹部は今年3月に県議会に参考人として招致された。村瀬氏は再稼働の必要性を訴えた一方、...