東京電力福島第1原発事故について説明を受ける新潟大の学生ら=30日、福島県富岡町の東京電力廃炉資料館
東京電力福島第1原発事故について説明を受ける新潟大の学生ら=30日、福島県富岡町の東京電力廃炉資料館

 原子力について学ぶ新潟大の大学院生らが30日までの2日間、福島県を訪れ、2011年の東日本大震災で過酷事故が起きた東京電力福島第1原発2011年3月11日に発生した東日本大震災の地震と津波で、東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の6基のうち1~5号機で全交流電源が喪失し、1~3号機で炉心溶融(メルトダウン)が起きた。1、3、4号機は水素爆発し、大量の放射性物質が放出された。などを視察した。原子力規制に関わる人材育成プログラムの一環。参加した6人は廃炉作業などについて説明を受け、安全を最優先することの重要性を再確認した。

 新潟大は東電柏崎刈羽原発柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は主に関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に、6号機は2025年に全ての審査に「合格」した。7号機は2024年6月に技術的には再稼働できる状況が整った。の立地県の大学として、原子力の安全規制に関わる人材育成に力を入れる。視察は大学院生向け講座の締めくくりで行われた。

 参加者は...

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