
三幸製菓の工場火災を受けた安全への対応や、海外戦略などについて語る牛膓栄一新社長=新潟市北区
三幸製菓(新潟市北区)の新社長にロッテ元社長の牛膓栄一氏(64)が1日、就任した。米菓の国内市場は大幅な拡大が見込めない中、ロッテの経験をどう生かすのか。また、2022年に発生した工場火災の経験から、安全な操業にどう向き合っていくのかも聞いた。
-菓子業界に長年携わってきましたが、現状をどう見ますか。
「食品全体の中では大きな市場規模ではないが、菓子という食べ物は癒やしを与え、人と人をつないでくれるもの。ストレス社会で存在感があり、なくてはならない食品だ。菓子全体も米菓も安定して市場が成長しており、まだ伸ばす余地があるはずだ」
「菓子の分野でコメの素材をどう生かしていくか。他の品目に使うチャレンジはまだまだできる。スイーツとしても可能性はある。米菓は高めの年齢層が主購買層だが、若年層にも消費してもらえるにはどうしたらいいか研究したい」
-25年9月期の業績見通しは。
「売上高は前年度から50億円弱増えて570億円程度の見込み。火災後は...
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