地場産の新鮮な食材や手作り感あふれる総菜、その店でしか買えないオリジナルの品々…。地元に密着したローカルスーパーは、大手にはない個性と魅力がある。厳しい経営環境に置かれながらも「地域の台所」として愛され続ける下越地域の店を紹介する。

先代社長「みっちゃん」秘伝のレシピによる総菜が並ぶコーナー=阿賀町津川

 会津藩の西の玄関口として栄えた川港の町、阿賀町津川。その中心部にある「スーパーかわちや津川店」は、福島県奥会津地方の食文化をふんだんに取り入れた品ぞろえが持ち味だ。

 スーパーや食品製造、交通・観光業などを手広く手がける「かわちやグループ」(福島県柳津町)のチェーン店。2010年1月末に閉店したスーパー「マルトモ」の店舗を引き継ぎ、同年2月にオープンした。

 店内には、新潟県産の食品だけでなく奥会津の...

残り639文字(全文:956文字)