
陽圧化装置を使った実験をする福島県立医科大などの研究チーム=柏崎市宮川の高浜コミュニティセンター
原発事故時、屋内退避の指示が出た場合、住民の生活は成り立つのか-。福島県立医科大(福島市)などの研究チームが、放射線防護施設に指定されている高浜コミュニティセンター(柏崎市宮川)で、冬の避難を想定した実験を行った。放射性物質の流入を防ぐ設備を動かし、室内環境や、建物が地震で損傷した際の影響などを調べた。論文にまとめ、防護施設の運用に生かしてもらう考えだ。
国の指針では、放射性物質が放出される事故が起きた際に、原発から5キロ圏の住民は原則、即時避難するとされている。ただ、寝たきりの高齢者ら、無理な避難で体調を崩す恐れがある「避難行動要支援者」は、安全な避難の準備が整うまで、放射線防護施設で屋内退避するとされている。...
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