新潟日報号外を受け取る人たち=22日、新潟市中央区のJR新潟駅
新潟日報号外を受け取る人たち=22日、新潟市中央区のJR新潟駅

 東京電力柏崎刈羽原発の再稼働を容認する意向の花角英世知事を県議会が信任した22日、県民からは県民投票などで直接意思を示す機会がなかったことに「話が違う」と失望する声が上がった。再稼働についても肯定的見方と否定的意見が交錯し、今も揺れる県民の思いが浮き彫りになった。

 「裏切られた気持ちだ」。新潟市中央区のJR新潟駅で、県議会が花角知事を信任したことを伝える新潟日報号外を手に取った五泉市のパート女性(42)は顔をしかめた。

 地震などの自然災害に伴い原発事故が起これば「困るのは県民」と強調。花角知事を支持し、再稼働の是非を問う県民投票の実施を期待していたという。「県民の意思をきちんと確認しなかった知事を、もう支持できない」と憤った。

 花角知事はこれまで、...

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