「冒険の書」を手に、新井の街を歩く親子連れ=妙高市(上越支社・大須賀悠撮影、加工はデジタル・グラフィックスセンター・飯田夢奈)

 仕事に家事にと、代わり映えのない日常が続くと、「どこか遠くに旅してみたい」と思うことはないだろうか。

 しかも今は新型コロナウイルスの感染予防のため、活動範囲も狭まりがち。身近で心躍る体験はできないだろうか-。そんなことを考えていたら、妙高市文化ホールで、ある冊子に目が留まった。

 タイトルは「演劇クエスト グッド☆アフタヌーン妙高」。英語で「冒険の書」とも書かれている。

 「冒険の書?」。驚いて冊子を開くと、数字を振った短文が並んでいる。でも、始めから順番に読んでみても話がつながらない。よく見ると、文末にも数字が振ってある。この番号の文章に飛ぶと物語がつながるようだ。

 物語の舞台は妙高市の市街地...

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