
白球の行方に、胸が熱くなる季節だ。甲子園球場を舞台に8月6日、全国高校野球選手権大会が開幕。惜しくも初戦で敗れたが、新潟県代表となった日本文理高のプレーをテレビで見守った。
息詰まる熱戦を楽しんだ後は、選手になった気分で打席に立ちたくなる。そんなとき、気軽に利用できる娯楽施設がバッティングセンターだ。
バッティングセンターの歴史などをまとめた「日本バッティングセンター考」(カルロス矢吹著)によると、日本初の施設は1965年12月28日、東京・錦糸町に開業した「楽天地バッティングセンター」だという。高度経済成長の当時、野球は抜群の人気を誇り、空き地があれば比較的手軽に始められるビジネスとして、...
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