照りつけるような強い日差しに、鮮やかな緑がまぶしく光る。したたる汗を拭いながら、きっちりと刈りそろえられた芝生のフェアウエーを歩くと、ふかふかとした、じゅうたんのような心地よい感触が足の裏から伝わってきた。
大学生だった10年近く前に、初めてゴルフコースに出たのも、暑い夏の日だった。うまく打つことができずに、ボールは全く意図しない方向へ。プレーが遅くなり同伴のプレーヤーに迷惑をかけまいと、クラブを片手にボールを追いかけ、コース内を走り回ったのを覚えている。
18ホールを終えたら体はくたくたになっていた。それでも、広々としたコースに向かって打ち出す爽快感が忘れられず、今でもゴルフを続けている。...
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