選手らが練習の日に食べる昼食の一例=聖籠町のクラブハウス内「オレンジカフェ」(アルビレックス新潟提供)

 テレビ局に勤務していた2003年、サッカーアルビレックス新潟の最初のJ1昇格を取材した。3年前に退職し、雑誌のライターとして、またコミュニティーFMのパーソナリティーとして、再びアルビの取材に行くようになった。

 選手たちは週1、2回試合があり、移動は長距離。試合がない日も早朝から夕方までほぼ毎日、練習と筋トレを行う。ハードな日々だが、疲れを見せず取材に応じてくれる。とりわけ6年ぶりのJ1昇格を成し遂げた昨季は、疲労がたまってくるはずの夏以降、夏バテなんぞどこ吹く風で、さらにプレースピードが上がっていく様子が明らかだった。

 選手のパワーの源は何だろう? 普段、どんな食事をしているのだろうか。

 食事が気になった理由の一つが、松橋力蔵監督の存在だ。現役時代と変わらぬスリムな体形を維持している。毎日数キロ走り、練習後はスタッフとのミニゲームに参加。巧みなボールさばきも健在だ。そして聞いて驚いたのが、監督の食生活。「毎晩、同じメニューを食べることで、少しの異変にも気づき、体調を管理している」という。

 きっと選手の体づくりにも、食が重要なキーワードになっているに違いない。疲れにくい丈夫な体を作るには、何が必要なのか。“アルビ流食生活”について探ってみた。

現役時代と変わらぬ体形を維持している松橋力蔵監督

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