能登半島地震で生じた液状化や建物被害を調べる卜部厚志教授(左)ら=1月5日、新潟市西区寺尾地域
能登半島地震で生じた液状化や建物被害を調べる卜部厚志教授(左)ら=1月5日、新潟市西区寺尾地域

 能登半島地震で震度5強の揺れに襲われ、液状化の被害が激しい新潟市西区寺尾地域で1月5日、新潟大災害・復興科学研究所の卜部厚志教授(57)が現地調査を行った。災害科学や地質学を専門とする卜部教授は、斜面の裾野で液状化が起き、斜面上部の地盤がずり下がったことによる被害が目立つと指摘した。「道路表面の破損だけでなく、宅地の動きを調査して被害の全容を把握する必要がある」と話した。

 卜部教授によると、寺尾地域の斜面は砂丘地で、裾野では液状化が起きやすい。液状化した裾野では地盤に...

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