
罹災証明書の発行に向けて、液状化による住宅の傾きを調べる新潟市職員ら=1月7日、新潟市西区善久
能登半島地震の発生から、1月8日で1週間。液状化現象による地面の隆起や建物被害が相次いでいる新潟市西区では7日、公的支援などを受けるために必要となる罹災(りさい)証明書の発行に向けた市の調査が、県や他市町の支援を受けて本格的に始まった。市の調査に同行し、傾いたままの家で暮らす住民に不安な思いを聞いた。(報道部・奥村直之、佐藤雄太)
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[能登半島地震関連]新潟県の人的被害が47人に 新潟市は西区で断水が解消、住宅被害調査の申請は949件増え3109件に(1月7日)
液状化による土砂の噴出が際立つ新潟市西区善久地域。会社員男性(59)の家の周囲では道路がひび割れ、土砂が流れ出た地中には空洞が見えた。男性は「家の中は明らかに傾いていて、歩くのも変な気分になる」と話す。
新潟市の職員らは男性に被害状況を聞...
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