
面談する福井県の中村保博副知事(右)と関西電力の水田仁原子力事業本部長=3月15日、福井県庁
関西電力が福井県の原発構内に設置を計画している使用済み核燃料を保管する乾式貯蔵燃料プールで冷却した原発の使用済み核燃料を金属製の専用容器(キャスク)に密封し、空気の自然対流によって冷却する方法。使い終わったばかりの燃料は発熱量が非常に大きく、プールで水を循環させながら冷やす「湿式」の後、乾式に移行する。湿式と異なり、水や電気を使用せずに保管でき、維持管理が比較的しやすいとされている。東京電力福島第1原発や日本原子力発電東海第2原発(茨城県)で導入実績がある。施設について、福井県は3月15日、関電に原子力規制委員会原発推進を担う経済産業省から安全規制の役割を分離させ、原子力規制に関する業務を一元化した組織。東京電力福島第1原発事故を受けて発足した。国家行政組織法3条に基づき、人事や予算を独自に執行できて独立性が高い「三条委員会」として環境省の外局に位置付けられる。衆参両院の同意を得て首相が任命する委員長と委員4人で構成する。への申請を了承した。関電は15日、福井県高浜町の高浜原発関西電力の原発。福井県高浜町にある。1~4号機まであり、総出力は339・2万キロワット。1号機は1974年に営業運転を開始した。構内への設置に向け、規制委に原子炉設置変更許可を申請した。
関電によると、...
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