柏崎市役所
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 新潟県柏崎市は3月18日、東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。再稼働東京電力福島第1原発事故を踏まえ、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。新潟県、柏崎市、刈羽村は県と立地2市村が「同意」する地元の範囲だとしている。規制委に審査を申請した原発のうち、2024年1月24日時点で12基が再稼働している。関西電力、九州電力が11基、四国電力が1基。に関する市民との懇談会を3月27日〜4月6日に柏崎市内11カ所で開催すると発表した。桜井雅浩市長が市民と意見交換する。桜井市長は再稼働の是非を判断する材料の一つにするとみられる。

 桜井市長が原発再稼働にテーマを絞って市民懇談会を実施するのは2016年の就任以来初めて。11の中学校区単位に分け、その地域の住民を対象に行う。

 懇談会では、桜井市長が柏崎刈羽原発を巡る一連の経緯や国の...

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