能登半島地震2024年1月1日午後4時10分ごろに発生した石川県能登地方を震源とする地震。逆断層型で、マグニチュード(M)7.6と推定される。石川県輪島市と志賀町で震度7を記録し、北海道から九州にかけて揺れを観測した。気象庁は大津波警報を発表し、沿岸部に津波が襲来した。火災が相次ぎ、輪島市では市街地が広範囲で延焼した。により、新潟県内で震度5強を観測した新潟市西区や上越市、佐渡市、妙高市では震度6弱相当の揺れが発生したと推定される地域があることが6月30日までに、防災科学技術研究所(茨城県つくば市)が公表した面的推計震度で明らかになった。
面的推計震度は、実際に観測された震度などを基に地盤の揺れやすさを加味して、震度計のない地域での震度を推計した値。震度の面的な広がりを示し、各地の震度把握に役立つ。
地震の激しい揺れに伴う液状化水分を多く含んだ砂質の地盤が、地震による強い揺れで液体のように流動化する現象。地表に水や砂が噴出したり、地盤が沈下したりする。土管やマンホールが浮き上がることもある。埋め立て地や干拓地など、緩い砂質で地下水位が高い場所で起こりやすい。条件を満たせば内陸でも発生する。1964年の新潟地震では橋や鉄筋コンクリートの建物といった大型構造物が崩れ、対策工法の開発が進むきっかけになった。阪神大震災や東日本大震災でも発生した。被害が大きかった...
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