
柏崎刈羽原発
東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。の稲垣武之所長は7月25日の定例記者会見で、原発敷地内で作業事故が相次いだことについて「重大な事故につなげないという意識で、しっかりと対応していきたい」と述べ、協力企業と防止策を検討しているとした。
同原発では7月、敷地内での運搬作業中などに負傷者が3人出ている。いずれも協力企業の作業員だった。稲垣所長は、2024年度のけがを伴う事故は6件で、既に昨年度と同数になったと説明。「発生場所や形態がそれぞれ異なっている。共通して何があるからけがが増えているとは言いにくい」と述べた上で、協力企業と事故原因の分析や検討会を実施するなどしているとした。
また、稲垣所長は同原発7号機の...
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