柏崎刈羽原発
柏崎刈羽原発

 斎藤健経済産業相は8月30日の閣議後会見で、東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。再稼働東京電力福島第1原発事故を踏まえ、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。新潟県、柏崎市、刈羽村は県と立地2市村が「同意」する地元の範囲だとしている。に向けて来週開催する原子力関係閣僚会議について、「原子力防災などに関する地元の要望にどう応えるか議論する場になる」と述べた。

 斎藤氏は東日本と、原発再稼働が進む西日本とで生じているとする電力料金の格差などを挙げ、柏崎刈羽原発再稼働の意義を強調。その上で「再稼働に関する全ての大臣が参加することになるが、詳細は調整中だ」と話した。

 花角英世知事は6月、柏崎刈羽原発から6方向に放射状に広域避難するための道路整備や除排雪体制の強化、シェルターの整備などを要望。国は対応方針を示していない。

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