
東京電力柏崎刈羽原発6号機(右)と7号機
東京電力は11月28日、新潟県に立地する柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。6号機の原子炉に核燃料を装塡(そうてん)する予定日を2025年6月10日とする工程表をまとめ、原子力規制委員会に申請した。装塡後、再稼働東京電力福島第1原発事故を受け、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。新潟県、柏崎市、刈羽村は県と立地2市村が「同意」する地元の範囲だとしている。に必要な最終段階の検査を行う。具体的な再稼働の時期については、今後の工程に見通せない部分があるとの理由で「未定」とした。
これまでは電気料金を算定する上での「仮置き」として、24年12月に原子炉へ核燃料を装塡し、25年2月に事実上の再稼働に当たる原子炉起動を行う工程を示していた。
柏崎刈羽原発の稲垣武之所長は11月28日の定例記者会見で、...
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