柏崎刈羽原発
柏崎刈羽原発

 新潟県に立地する東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。の稲垣武之所長は1月28日の定例記者会見で、緊急時対策所の衛星電話が2024年11月以降、立て続けに故障したことについて、「徹底的に手を打たなければいけない」と述べ、既に対応に乗り出していると説明した。

 東電はメーカーに故障の原因調査を依頼するとともに、現在5台で運用している常設の衛星電話を6台に増やす工事に着手した。

 稲垣所長は仮に1台が故障しても、保安規定上の定めから外れないようにする狙いだとし、「(原因調査と増設の)両面から攻めて防止していきたい」と強調した。

 一方で稲垣所長は「極めて厳格に耐震性や機能性の確認をした上で衛星電話を用意している。運用上...

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