柏崎刈羽原発
柏崎刈羽原発

 東京電力は1月27日、柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。5号機内の緊急時対策所にある衛星電話1台が使用できなくなるトラブルが発生したと発表した。衛星電話の故障は2024年11月、1月14日に続き3度目。東電は「共通の要因を含めて原因を調査し、対策を講じたい」としている。

 緊急時対策所は、原発で事故があった際の指揮命令拠点で、緊急時の連絡のために常設の衛星電話5台を設置している。過去2回のトラブルは、電話本体や屋外に設置した通信用のアンテナが故障していた。

 東電によると、衛星電話の故障が続いたことを受けて電話を6台に増やす工事を始め、作業開始直後に電話1台に異常を知らせるランプが点灯した。電話のリセット操作をすると...

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