柏崎刈羽原発
柏崎刈羽原発

 東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。で重大事故が起きた際に広域避難する道路整備の調査費として、新潟県が2024年度一般会計補正予算案に5億7200万円を計上する方針であることが1月31日、分かった。調査の財源となる、内閣府の交付金の配分額が決定したことを受けた対応。他の事業も含めると内閣府からの交付総額は10億円超になる。県は関連費用を盛り込んだ補正予算案を県議会2月定例会に提出する。

 県は原発から6方向に放射状に逃げられるよう避難道路の整備を国に要望し、国が全額国費で整備する方針を示していた。

 1月29日の国と県が協議する会合では、県が特に優先する事項として橋の耐震化15カ所、のり面対策61カ所、総延長11キロの道路拡幅、6カ所の消融雪施設などを提示。国側は整備に同意し、調査費に国の交付金を充てるとしていた。

 県によると、今回の国の交付金を活用して調査を実施するのは、...

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