
「労働者協同組合(労協)」と聞いてピンとくる人は少ないだろう。名称は似ているが、会社に労働条件の改善を求める労働組合とは異なる。労協は、従業員全員が経営者で出資者でもある「協同労働」と呼ばれる働き方を実践する。簡単な手続きで設立でき、多様な事業を担える。全国では120以上の労協が設立され、新潟県内でも2法人が活動をスタートさせた。少子高齢化が進む中、地域の課題に取り組む新たな担い手として期待されている。
(報道部・細山謙治)
対等に意見出し合い…子どもの居場所づくりへ一丸
新潟市中央区「ワーカーズコープごまのたね」
「トップダウンの働き方が当然だった自分の年代にとって、協同労働の考えは新鮮だった。仲間と支え合って働くことができる」。子どもの居場所づくりなどを行う労働者協同組合の「ワー...
残り3778文字(全文:4078文字)