東京電力柏崎刈羽原発6、7号機
東京電力柏崎刈羽原発6、7号機

 東京電力は16日、柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。6号機の非常用ディーゼル発電機で24時間運転の自主検査を終えた後の15日に、発電機の停止操作をする前に出力が下がり、自動停止したと発表した。外部への放射能の影響はないとしている。

 東電によると、非常用発電機は原子炉建屋1階の放射線非管理区域にある。今回の検査は、再稼働東京電力福島第1原発事故を受け、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。新潟県、柏崎市、刈羽村は県と立地2市村が「同意」する地元の範囲だとしている。を目指す中で行った自主的な検査。外部電源から非常用発電機に電気が逆流することを防ぐ保護装置が作動して停止したという。

 発電機の外観や操作手順に異常は確認されておらず、保護装置が作動した原因は不明で東電が詳しい経緯を調べている。6号機の非常用発電機は他に2台あり、...

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