
全国的なコメの品質や食味について語る米・食味鑑定士協会の鈴木秀之会長
新潟県内の農家はコンテストなど、第三者の評価を弾みにコメの直販を強化しようとしている。「令和の米騒動」を経てコメの流通に変化が見られる中、国内最大級の「米・食味分析鑑定コンクール国際大会」を主催する米・食味鑑定士協会(大阪市)の鈴木秀之会長(77)に、農家への提言や今後の展望などを聞いた。
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全国的に、新しい品種に挑戦する農家が増えている。2024年度の「国際大会」は最高位の国際総合部門で金賞をとった18人のうち12人が「ゆうだい21」だった。暑さにも強いとされ、栽培農家が増えている。猛暑でコシヒカリなど従来品種の品質が低下しているほか、インターネットでもコメを販売できるため「よりおいしいお米ができた」と提案し、顧客を飽きさせないようにしている。
新潟県の生産者はコシヒカリを出品する人が圧倒的に多い。新潟のブランド米「新之助」はゆうだい21と似た方向性のコメだが、出品は少ない。コシを大切にしつつ、新しい品種にも挑戦してほしい。
「国際大会」で賞を取った人のウェブサイトには...
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