
マコーの本社に設置されたアクアポニックスの設備=長岡市
長岡市のものづくりの現場に設置された大小七つの水槽の中で、チョウザメが悠々と泳いでいる。魚と植物を同時に育てる「アクアポニックス」と呼ばれる、循環型農法の設備の一部だ。この農法を手がけるプラントフォーム(長岡市)が、表面処理装置メーカーのマコー(長岡市)の本社1階に納入した。(8回続きの2)
アクアポニックスは1980年ごろ、米国の発祥とされる。養殖魚の排せつ物をバクテリアが分解し、植物を水耕栽培する際の肥料に使う仕組み。栽培過程できれいになった水は魚の水槽で再利用する。
プラントフォームの山本祐二代表取締役CEO(45)は「水を捨てたり、替えたりせず、化学肥料も使わない」と説明。環境負荷が...
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