能登半島地震で液状化現象による被害が出た新潟市西区では、1月8日も道路や住宅などの復旧作業が進められた。建設業者は朝までに積もった雪を除きながら陥没した道を補修。1日の地震発生から1週間がたち、住民からは疲労を訴える声も聞かれた。
西区ときめき西では、建設業者が除雪後に土砂を除去などの作業を続けた。地震の影響で盛り上がった道が、積雪で見えにくくなり、市民はその上を慎重に歩いていた。
ときめき西のパート男性(64)の自宅前には、1平方メートルほどの穴が開いたままだ。「危ないので早く工事をしてほしい。自宅も傾いたままで、家族の生活が奪われたという悔しさが強い」とうつむいた。
「地震当日に雪が積もっていたら、避難に手間どっただろうね」。西区山田付近をそろそろと歩いていた西区小針1の無職女性(75)はこう話すと「新年から休む暇もなく土砂の処理に追われ、みんな疲れきっている」とつぶやいた。
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