記者会見する柏崎市の桜井雅浩市長=4月3日、柏崎市役所
記者会見する柏崎市の桜井雅浩市長=4月3日、柏崎市役所

 東京電力が再稼働東京電力福島第1原発事故を踏まえ、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。新潟県、柏崎市、刈羽村は県と立地2市村が「同意」する地元の範囲だとしている。を目指す柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。7号機の原子炉に核燃料を入れる燃料装填(そうてん)を4月15日にも始めると明らかにしている。立地自治体の一つ・新潟県柏崎市の桜井雅浩市長は4月3日の定例記者会見で、「燃料を装填しないと確認できない事項もある。予定通り進めてほしい」と述べた。燃料装填は「法律で認められた再稼働のプロセスの一つ」だとし、東電に対しては安全に検査を進めるよう伝えたとした。

 桜井市長は再稼働の条件として...

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