
柏崎刈羽原発
斎藤健経済産業相は4月2日の閣議後会見で、東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。の立地自治体への再稼働同意要請に対し、新潟県内の首長から時期尚早との見方が出ていることについて「(政府による)理解活動の出発点だ。さまざまな声があることも真摯(しんし)に受け止め、丁寧に説明を尽くしたい」と述べた。
政府は3月18日と21日に、再稼働への同意を新潟県、柏崎市、刈羽村に求めた。28日には東電が7号機の原子炉に核燃料を装填(そうてん)するスケジュールを発表した。
新潟市の中原八一市長は能登半島地震を受けて市民の間で原発事故時の避難に不安が広がっているとし、「今回の要請はやや早い」と指摘。長岡市の磯田達伸市長も原発を巡る...
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