
能登半島地震後の人口減少が目立つ新潟市西区の寺尾地区周辺。奥の信濃川近くに黒埼地区善久が見える=5月30日(本社ヘリから)
能登半島地震で液状化被害が多発した新潟市西区の善久と寺尾上3で、地震後の人口減少率がともに7・6%に上ったことが5月30日までに分かった。住宅被害に伴う転居が多いとみられ、市全体(0・4%)や西区全体(0・7%)の減少率を大きく上回る。6月1日で地震から5カ月。地域の活力を左右する人口にも影響が出始めた形だ。
黒埼地区の善久は、信濃川の旧河道上に住宅地が広がり、多くの家が傾くなどの被害を受けた。寺尾地区の寺尾上3も砂丘の裾野で住宅被害が大きく、一部校舎の解体が決まった坂井輪中学校が立地する。
市が毎月公表する町別の住民基本台帳人口で、地震発生直前の昨年12月末と今年4月末を新潟日報社が比較し...
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