
震度6強の地震によって、東京電力柏崎刈羽原発で原子力災害が発生した想定で行われた消防訓練=8月9日、柏崎刈羽原発
東京電力と新潟県柏崎市消防本部は8月9日、柏崎刈羽原発で地震と火災、原子力の複合災害を想定した合同消防訓練を実施した。東電の自衛消防隊員と消防署員計35人が火災発生の通報や消火、負傷者の受け渡しなどの手順を確認した。
最大震度6強を観測した2007年の中越沖地震では、柏崎刈羽原発3号機の変圧器で火災が発生。東電は自力で消火できなかった。地震を教訓に東電は自衛消防隊の整備を進め、市消防本部との訓練を毎年行っている。
訓練は、震度6強の地震が2度発生し、柏崎刈羽原発7号機の電源と冷却機能が喪失。構内で火災が起こったとの想定で実施した。2度目の地震の発生後、自衛消防隊が火災現場に到着。通報を受けて...
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