作業事故の撲滅を誓った安全決起大会=10月30日、柏崎刈羽原発
作業事故の撲滅を誓った安全決起大会=10月30日、柏崎刈羽原発

 東京電力は10月30日、新潟県の柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。で働く人の安全意識向上と作業事故や火災の撲滅を目指す「安全決起大会」を、同原発構内で開いた。2024年度は作業事故が相次いでおり、参加者は再発防止に向け決意を新たにした。

 東京電力と協力企業でつくる柏崎刈羽原子力安全推進協議会が、毎年開催している。2024年はオンラインも使い、東電と協力企業41社から211人が参加した。

 東電によると、柏崎刈羽原発では24年度、30日までに10件の作業事故と2件の熱中症による労働災害が起きている。

 協議会会長を務める稲垣武之所長はあいさつで「作業災害は昨年度の計6件を既に大きく超過している。近年と比較しても異常な状態と言え、かなり危機感...

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