福島第1原発で、社員に向けて年頭あいさつをする東京電力ホールディングスの小早川智明社長=1月6日午前
福島第1原発で、社員に向けて年頭あいさつをする東京電力ホールディングスの小早川智明社長=1月6日午前

 東京電力ホールディングスの小早川智明社長は1月6日、福島第1原発の廃炉作業について「事故で溶け落ちた核燃料(デブリ)2011年3月の東京電力福島第1原発事故で、冷却ができなくなった1〜3号機の核燃料が溶け落ち、冷えて固まったもの。極めて強い放射線を出す。原子炉内にあった制御棒などの構造物や周囲のコンクリートなども混じっているとみられる。1〜3号機の総量は推計880トンに上るが、性質や状態、どこにどれだけあるかなど全容は分かっていない。政府と東電は全量取り出しを目標に掲げており、調査が比較的進んでいる2号機で最初に行い、3号機、1号機の順に進める方針。の本格的な取り出しに向けた工法の具体化など、大きな転機の年になる」と述べた。現地で...

残り425文字(全文:525文字)