東京電力が早期再稼働を目指す柏崎刈羽原発6号機(右)と7号機
東京電力が早期再稼働を目指す柏崎刈羽原発6号機(右)と7号機

 東京電力は1月16日、再稼働東京電力福島第1原発事故を受け、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。新潟県、柏崎市、刈羽村は県と立地2市村が「同意」する地元の範囲だとしている。を目指す柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。6号機で、発電タービンを回した後の蒸気を水に戻す復水器など、タービン系の主要設備の点検を17日に始めると発表した。2カ月程度の予定で、冷却用の海水を循環させるポンプなどの動作や、配管の状態を確かめる。6号機は6月10日に核燃料の装塡(そうてん)を予定している。

 6号機は福島第1原発事故後の2012年3月から運転を停止しており、復水器を動かすのは12年ぶり。

 東電は7号機でも22年10月から約2カ月かけて、タービン系の主要設備の点検を実施したが、...

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