
柏崎刈羽原発の6号機、7号機
東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。での事故を想定して新潟県が実施する放射性物質の被ばく放射線を浴びること。体の外側から浴びる外部被ばくと、呼吸などで体内に取り込んだ場合の内部被ばくがある。シミュレーションについて、県は3月4日、同原発6、7号機が同時に事故を起こした場合のシナリオも加えると明らかにした。7号機のみを対象にするとしていたが、方針を転換した。県は2025年春の公表を目指している。
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県議会2月定例会の常任委員会で説明した。
県が実施するシミュレーションは原子力規制委員会原発推進を担う経済産業省から安全規制の役割を分離させ、原子力規制に関する業務を一元化した組織。東京電力福島第1原発事故を受けて発足した。国家行政組織法3条に基づき、人事や予算を独自に執行できて独立性が高い「三条委員会」として環境省の外局に位置付けられる。衆参両院の同意を得て首相が任命する委員長と委員4人で構成する。が9月に公表したシミュレーションを参考に、柏崎刈羽原発の出力や気象データを当てはめる。自民党県議からは、...
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