野生下で今季初めて巣立ちが確認されたトキのひな=23日、佐渡市(環境省提供)
野生下で今季初めて巣立ちが確認されたトキのひな=23日、佐渡市(環境省提供)

 環境省は26日、佐渡市の野生下で2025年初めてトキの巣立ちを確認したと発表した。放鳥個体と野生下生まれとの間に生まれた2羽が巣立った。野生下での巣立ちは14年連続となった。

 モニタリングチームが23日午後2時ごろ、真野地区の林で2羽のひなが、巣と近くの枝を行き来しているのを確認した。このペアは、4月17日に今季最も早くふ化が確認されていた。

 今季は野生下で96組が営巣した。このうち、12組がひなを育てており、14組が抱卵している。

 環境省佐渡自然保護官事務所の北橋隆史首席自然保護官は「引き続き繁殖活動が続き、最もトキが敏感になる時期。巣を見つけても近づかず、優しく見守ってほしい」と話した。...

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