柏崎刈羽原発の放射線測定値表示されず…原子力規制庁が不備指摘

　東京電力は２４日、２月に柏崎刈羽原発柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。１号機から７号機まで七つの原子炉がある。最も古い１号機は、１９８５年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約８２１万キロワット。発電された電気は主に関東方面に送られる。２０１２年３月に６号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。７号機は２０２０年に、６号機は２０２５年に全ての審査に「合格」した。７号機は２０２４年６月に技術的には再稼働できる状況が整った。の１号機で放射線監視装置（モニタリングポスト）の測定値が一時表示されなかったトラブルに関連し、原子力規制庁福島第１原発事故後に発足した国の機関。原子力規制委員会の事務局を務める。前身は原子力安全・保安院などで、エネルギー政策を推進する資源エネルギー庁の機関だった。規制の審査、検査などの実務を担う。から５号機の緊急時対策所に不備があると指摘されたと発表した。規制庁は、測定値のデータを発電所内の施設に送る手段が複数用意されておらず、規制上の要求事項を満たしていないとした。東電は既に対策を取ったとしている。

　規制庁は、不備の程度を４段階で最も軽い「緑」とする考えを、２３日公表の検査に関する報告書案で示した。...