
枯れてしまった砂丘桃の木を見つめるピーチビレッジファームの飯田裕樹さん=刈羽村刈羽
刈羽村の特産品で、生産量が限られていることから「幻の桃」と呼ばれている「砂丘桃」がピンチだ。一大産地である刈羽村正明寺地区では、今夏の高温少雨の影響で収量が例年より大きく落ち込んだほか、木が枯れる被害が出た。生産者は「本当に幻になってしまうかもしれない」と、切実な訴えを口にする。砂丘桃存続に向け、クラウドファンディング(CF)で苗木の購入費を募り始めた。
砂丘桃は水はけが良く、照り返しが強い砂丘地で栽培される。一般的な桃と比べて糖度が高く、柔らかい肉質が特徴だ。毎年県内外から購入予約が殺到するほどの人気ぶりだが、今年は高温少雨の影響で実が太らず、贈答用の確保に苦戦した。
正明寺地区の作付面積の...
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