新大コシの生育状況を確認する新潟大の三ツ井敏明特任教授=刈羽村刈羽
新大コシの生育状況を確認する新潟大の三ツ井敏明特任教授=刈羽村刈羽

 暑さに強いコシヒカリの新品種として新潟大学(新潟市西区)が開発した「新大コシヒカリ」(NU1号)の栽培方法などを確認する実証実験が、6年目を迎えた。7月の高温少雨の影響が危惧されたが、刈羽村刈羽のほ場では例年以上の収量を確保し、形や大きさの整った「整粒」の割合は74%で、上々の出来だった。穂が出る前に水田の水を一時的に抜く「中干し」の温室効果ガス削減効果も確認された。

 新大コシは、新大の三ツ井敏明特任教授(66)らが、コシヒカリの突然変異を利用して開発した新品種で、2020年に品種登録された。

 20年には、地元農家に栽培してもらう実証実験も刈羽村で始め、県内各地に拡大してきた。今年は刈羽村を...

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