
子ども食堂を訪れ、地域の子どもたちと新大コシのおにぎり作りを楽しむ「こめくしょん」の学生たち=新潟市東区下木戸1
コメで地域活性化を目指す新潟大(新潟市西区)の学生によるプロジェクト「こめくしょん」が、新潟大が開発した高温に強いコメの新品種「新大コシヒカリ」を使ったおにぎりを作り、販売するなどの活動に取り組んでいる。新大コシは2023年に一般販売が始まったばかりで知名度はまだ低いとされ、開発者からは期待の声が上がる。
こめくしょんは、地域活性化などに取り組む新潟県内大学生の団体「次世代BASE(ベース)」の副代表・齋藤健太さん(24)=新潟大経済科学部2年=が「身近なコメを切り口に、地域と学生とのつながりを作りたい」と立ち上げた。趣旨に賛同した経済科学部の2年生10人が集まり、2024年10月に活動を始めた。
活動内容を考える中で新大コシを知り、開発に関わった三ツ井敏明・新潟大特任教授(66)に取材をした。メンバーの畑野美紀さん(20)は「(新大コシを)知ってほしい、という思いを感じた」と振り返る。地域に広めるため、おにぎりを作って販売することを企画し、全員で握り方や具材を研究。鮭マヨ、塩など計8種類を開発し、粒感のある新大コシの良さを生かすため、ふっくらと握ることにした。
2024年12月から計6回、大学内や近隣のスーパーなどで販売。約200個が2時間ほどで完売するなど好評だった。

1月26日には新潟市東区の子ども食堂を訪れ、小、中学生や保護者計約40人に「おいしさはそのままに、厳しい暑さでもしっかり育つ」などと説明。子どもたちとおにぎりを作った。
参加した...
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