屋内退避の具体的な運用案を了承した原子力規制委員会の会合=5日、東京・六本木
屋内退避の具体的な運用案を了承した原子力規制委員会の会合=5日、東京・六本木

 原子力規制委員会は5日の定例会合で、原発事故時の屋内退避に関し、具体的な運用案を了承した。12月5日までパブリックコメント(意見公募)を実施し、来年3月までに最終決定する方針。今後、関連の質疑応答集も作成する。

 規制委は9月、屋内退避の原則を含む「原子力災害対策指針(原災指針)」を改正。3日間を目安に屋内退避を続け、延長は国が判断するとしたほか、空気中に放射性物質の滞留や今後の放出の可能性がない場合には屋内退避を解除できるなどとした。

 5日は指針改正に関する自治体意見なども踏まえ、屋内退避の運用を議論。緊急性のある通院や除雪など生活の維持に必要な一時的外出は放射性物質の放出前を原則とする一方、放出後でも...

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