
新潟県の県土は広い。東京電力柏崎刈羽原発の再稼働問題を巡る県議会の議論や県が行った公聴会などでは、「原発立地地域と、距離が離れた地域とでは、関心や知識に差がある」などの意見があった。果たしてそうなのか。9月から10月にかけ、原発から100キロ近く離れた阿賀町を訪ねると、さまざまな課題や疑問を語る人たちに出会った。福島県との県境にあり、2011年の東電福島第1原発事故で避難してきた人を受け入れたり、接したりした人もいて、「人ごとではない」との声が聞かれた。(報道部・大橋麻衣)
福島県境から2キロほどの豊実地区を訪ねた。農家民宿を営む佐藤賢太郎さん(77)、マキ子さん(76)夫妻と話しながら、原...
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