東京電力柏崎刈羽原発の訓練施設で稲垣武之所長(中央)から説明を聞く花角英世知事(左)。右は東電の小早川智明社長=14日、刈羽村

 東京電力柏崎刈羽原発の再稼働是非を巡り、花角英世知事の判断が最終局面を迎えている。14日は2018年9月以来、原発を視察。原発から半径5〜30キロ圏の避難準備区域(UPZ)に位置する7市町長から意見を聞いた。18日には東電福島第1原発を視察する。この視察をもって知事が挙げた判断に向けた一連の過程は終わり、11月中にも判断を示すとみられる。

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 「非常に意識が高い状況にあると肌で感じた。セキュリティーは格段に厳しくなった」。柏崎刈羽原発を視察後、花角知事は報道陣の取材にこう評価した。

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