
東京電機大の寿楽浩太教授
東京電力柏崎刈羽原発の再稼働問題を巡り、県が実施した県民意識調査の結果が公表された。花角英世知事が再稼働の是非について自身の判断をまとめるための材料となる。どう読み解けばいいのか。原子力と社会の関係に詳しい東京電機大の寿楽浩太教授(45)=科学技術社会学=に聞いた。(報道部・山田功)
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-調査では、再稼働の条件が現状で整っていないとする回答が6割に上りました。地域別でみると、原発が立地する刈羽村で条件が整っているとみる意見が50%に達した一方、柏崎市は半数を下回りました。
「刈羽村は他の地域と比べれば肯定意見の割合が高いと言えるが、否定的な意見も48%で拮抗(きっこう)している。原発のお膝元で特に関心、関与の強い地域でも十分な合意は形成されておらず、住民の半数しか現状での再稼働を容認していないとも解釈できる」
-「東電が原発を運転することは心配だ」との回答は全県で約7割、刈羽村でも半数超の52%でした。...
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