
会見で柏崎刈羽原発に関する見解を述べる原子力規制委員会の山中伸介委員長=26日、東京・六本木
東京電力の柏崎刈羽原発でテロ対策に関わる社員が秘密文書を不適切にコピーしていた問題で、原子力規制委員会の山中伸介委員長は26日の定例会見で「組織的なセキュリティー劣化や安全上の課題はない」との見解を示した。秘密文書に接する社員が問題を起こしたことは「深刻」としたが、東電自身で気付き改善する姿勢は維持されているとした。
柏崎刈羽原発では2021年、IDカードの不正利用などテロ対策の不備が相次いで発覚。規制委は23年末まで延べ約4千時間の追加検査を実施した。
今回見つかった問題はその期間に前後する20年と24年に起きていたが、山中氏は文書管理が追加検査の対象ではなかったとして「検査に漏れがあったとは認識していない」と述べた。この問題に関し、...
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